ギグワーカーは働きやすいのか?
[目次]
1.ギグワーカーとは
2.普及の背景
3.ギグワーカーのメリット
4.ギグワーカーのデメリット
5.ギグワーカーの仕事例
6.ギグワーカーとアルバイト・フリーランスの違い
7.ギグワーカーの仕事を見るける方法
8.まとめ
1.ギグワーカーとは
ギグワーカーとはインターネット等で募集している単発の仕事を受注し、収入を得ている労働者のことです。
ギグワーカーのギグとは元々、ミュージシャンが行う単発ライブのことを指します。
そのためギグワーカーという言葉も単発で行う仕事という意味合いの強い言葉になっています。
従来の日本では一つの企業に雇われて企業もよっぽどのことがなければ、雇用を続けます。その代わり労働者もその企業に忠誠を誓い働くということが一般的でした。
しかしギグワーカーは単発で色々な企業と様々な仕事をしていくため、従来のような主従関係を持つことはありません。
ギグワーカーの働き方で成り立つビジネスや市場をギグエコノミーと呼ぶようになりました。
2.普及の背景
少々高齢化で労働力減少が見込まれる中、政府は17年以降、働き方改革の一つに副業推進を据えてきました。
働き方改革により大企業でも副業が解禁となり、隙間時間で働くギグワーカーが増えてきました。
ライオンが他社の社員などを対象に副業で働く人を新規事業育成に向け公募し始めるなど、
企業がスキルを持った副業人材を受け入れる動きが出ています。
3.ギグワーカーのメリット
(1)柔軟な働き方が選択できる
ギグワーカーの大きなメリットは柔軟な働き方ができる点です。一つの会社に雇用されている場合はどうしても同じ仕事に偏りがちです。
しかしギグワーカーであれば、自分のスキルや時間にあわせて様々な仕事をすることができます。
(2)短時間だけ空いた時間に働ける
ちょっとしたスキマ時間に仕事ができる点もギグワーカーの魅力ですね。
シフトが無いギグワーカーであれば空いた時間だけ仕事をするということも可能です。
(3)プラスアルファの収入がのぞめる
副業としてギグワーカーになる人も増えています。
働き方改革で残業が減っていることもあり、色々な職業にチャレンジしようとする人も増えています。
ギグワーカーは本業のプラスアルファの収入としても期待できます。
(4)育児や介護との両立も
ギグワーカーは柔軟な働き方ができるため、育児や介護との両立も可能となります。
決まった時間に会社に行って働くと言う必要がないため、まとまった時間が取れない人でも働くことができる点は大きなメリットです。
4.ギグワーカーのデメリット
(1)賃金が安い
ギグワーカーは総じて賃金が安いことが多いです。
雇用する側としてはスポットで活用する人材ということになりますので、昇給やボーナスも見込めないことがほとんどです。
(2)収入が安定しない
ギグワーカーは基本的に単発の仕事を請け負うことになりますので、仕事が無くなれば収入も無くなってしまいます。
ギグワーカーを本業として生計を立てていく場合にはその仕事が長期的に継続して受注できるかを見極める必要があります。
(3)問題発生時の責任がとれない
ギグワーカーは会社と雇用契約を結んでいるわけではありません。
そのため配達中の交通事故等のトラブルが起こった場合等に会社側は責任を取る義務がありません。
個人事業主として自分でトラブルを解決する必要がある点はギグワーカーの大きなデメリットと言えるでしょう。
5.ギグワーカーの仕事例
(1)「UberEats(ウーバーイーツ)」
「UberEats(ウーバーイーツ)」は様々なレストランが登録しており、食事を配達するサービスです。
「UberEats(ウーバーイーツ)」は食事を配達する配達員を直接雇用のアルバイトではなく、ギグワーカーで賄っているのです。
アルバイトを常時雇用しないことによって企業側は配達するものが無いのにアルバイトの時給を支払うというリスクが無くなります。
また労働者側もシフトが無いため好きな時間に好きなだけ仕事ができると言う面があり双方にメリットがある制度となっています。
北米で注目を集めているのが「ShearShare」というマッチングサービスです。
(2)「ShearShare」
「ShearShare」は美容室の空きスペースを活用しフリーランスの美容師と顧客をマッチングするサービス。
このサービスを活用することでお店も空きスペースを有効活用することができ、美容師側も柔軟な働きかたができるようになります。
(3)IT系
プログラマー、エンジニア、サイト運営
6.ギグワーカーとアルバイト・フリーランスの違い
ギグワーカーとアルバイト・フリーランスとはどのような違いがあるのでしょうか。
ギグワーカーは先ほどもご説明した通り「単発」という意味合いが込められています。
アルバイトは基本的に継続して雇用関係にあります。
フリーランスは単発の仕事を行うこともありますが、ギグワーカーとの最大の違いは時間が拘束されるか否かです。
フリーランスは仕事を受注すると基本的にプロジェクトを完遂させるために時間的にも拘束されることになります。
一方のギグワーカーは基本的に好きな時間に好きなだけ仕事をする働き方ですので、基本的には好きな時間に好きなだけ働くということになります。
7.ギグワーカーの仕事を見るける方法
(1)ココナラ
"ココナラは、一人ひとりの「得意(経験・知識・スキル)」を気軽に売り買いできるオンラインのスキルマーケットです。 恋愛相談や本格占い、キャッチコピー·ロゴ·イラスト作成、語学レッスンなど幅広いジャンルのスキルを売買できます。"
(2)ランサーズ
ランサーズはクラウドソーシングという、仕事を依頼したい企業と、仕事を受注したい個人をつなぐオンラインマッチングサイトです。
(3)クラウドワークス
クラウドワークスとは、データ入力やライティング、Webデザインなど幅広い仕事が掲載されているクラウドソーシングのことです。2011年に創業されたクラウドワークスは、2014年には上場し、日本最大級のクラウドソーシングサイトと呼ばれるまでに成長しました。
(4)シェアフル
シェアフルはスキマ時間に「1日単位で」「すぐに」「簡単に」働けるをコンセプトに、短期間・短時間バイトに特化した情報を提供している企業と労働者のマッチングアプリです。
大手人材サービス企業のパーソルグループと大手クラウドソーシングのランサーズの合弁会社であるシェアフル株式会社が運営をしており、大手企業からベンチャー、オフィスワーク・販売・飲食・軽作業まで、様々な求人が豊富にラインナップされています。
8.まとめ
雇用形態など変化の波が激しい時代ですが、会社に依存せず、個のスキルを高めていく投資をしようと思います。